ProBizサーバー機能アップデート

ProBizサーバーでは、機能向上およびセキュリティ対策を目的に、一部機能のアップデートを実施いたします。

このアップデートに伴い、開発言語・MySQLのバージョンアップも行われるため、お客様の環境によっては修正等の対応が発生する場合がございます。

以下は、アップデートに関連した内容をまとめたものです。

対象サービスタイプ

  • 「ProBizサーバー」
  • 2018年1月17日以前にご契約した 「ProBizベーシックタイプ」

対象サーバー名

アップデート対象のホストサーバー(所属サーバー/収容サーバー)名です。

dc47.etius.jp dc54.etius.jp dc55.etius.jp dc56.etius.jp dc57.etius.jp dc58.etius.jp dc61.etius.jp


ホストサーバー名はサイトマネージャーで確認できます。

sitemanager

アップデート内容

開発言語・MySQL

 アップデート前アップデート後
PHP PHP5.1 (モジュールタイプ)
PHP5.1/5.3 (CGIタイプ) 
PHP5.6 (モジュールタイプ)
PHP5.1/5.3/5.6 (CGIタイプ)
※PHP5.1 (モジュールタイプ)の提供は終了します。詳しくはこちら
Perl 5.8 5.10
Ruby 1.8 2.0.0
Python 2.4 2.6.6
標準データベースMySQL5 5.1 5.6


暗号化機能

 アップデート前アップデート後
TLS 1.0 1.0 / 1.1 / 1.2


メール機能

 アップデート前アップデート後
SMTP over SSL 非対応 提供開始


終了機能

 アップデート前アップデート後
CGIインストーラ WordPress/XOOPS/掲示板/
メールフォーム/アクセスカウンター
提供終了
desknet’s-eインストーラ あり 提供終了
経路情報の確認 あり
(サイトマネージャーメニュー内)
提供終了
V1タイプ
バックアップオプション
あり 提供終了 ※

※こちらについては、アップデート作業完了後に順次サイトマネージャーから削除させていただきます。
なお2018年1月18日以降にご契約したSuiteX OEM(V1タイプ/V2タイプ) につきましては「経路情報の確認」 機能が既にご利用できない状況となっております。

php 5.1のモード変更

アップデート工事完了後、php5.1モジュールはcgiモードへ変更となります。
php 5.1以外は現在ご利用のバージョン(環境)を引き継ぎます。

対象機能 php
対象ホストサーバー名 全サーバー
対象のお客さま php 5.1 モジュールモードをご利用のお客さま
アップデート後 php 5.1 cgiモードに変更されます


動作確認済みアプリケーション

予め弊社で動作確認を行ったアプリケーションです。


■注意事項■

  • 弊社環境で予めインストールされたものに対してアップデート後、動作を確認しております。
  • 弊社で確認した動作内容は下記の表に記載してあります。それ以外の動作確認は実施しておりません。
  • 弊社環境でアップデート時の動作を確認したものであり、各アプリケーションの動作を保証するものではありません。
  • プラグイン等は考慮しておりません。
  • 設定方法、操作方法、アプリケーションのサポートは対象外です。

アプリケーション名バージョン動作確認内容
WordPress 4.9.8 管理者パネルログイン
記事投稿/削除/閲覧
2.3.1
EC-CUBE 2.11.5 管理パネルログイン
商品登録/削除・閲覧


開発言語・MySQLのバージョンアップ後の変更点について

アップデート工事完了後、お客さまのご利用アプリケーションや環境によっては修正が必要な場合がございます。

本サービスは、お客さまで自由にアプリケーションを導入できるサービスのため、お客さま自身で導入されましたアプリケーションについてはアップデート工事完了後修正が必要な場合がございます。

以下に開発言語・MySQLバージョンアップ後の変更点についてご案内いたします。
修正が必要な場合はこちらのマニュアルをご参考のうえ、お客さまご自身で対応をお願いいたします。

perlマニュアル 5.8.8 と5.10.0 の相違点 http://perldoc.jp/docs/perl/5.12.1/perl5100delta.pod
5.8.8 と5.10.0 の変更点 http://perldoc.jp/docs/perl/5.12.1/perl5101delta.pod
phpマニュアル 5.1から5.2
下位互換性のない変更点
http://php.net/manual/ja/migration52.incompatible.php
5.2から5.3
下位互換性のない変更点
http://php.net/manual/ja/migration53.incompatible.php
5.3から5.4
下位互換性のない変更点
http://php.net/manual/ja/migration54.incompatible.php
5.4から5.5
下位互換性のない変更点
http://php.net/manual/ja/migration55.incompatible.php
5.5から5.6
下位互換性のない変更点
http://php.net/manual/ja/migration56.incompatible.php
MySQLマニュアル 5.5から5.6 アップグレード https://dev.mysql.com/doc/refman/5.6/ja/upgrading-from-previous-series.html


こんなときは

アップデート工事完了後、お客さま環境で動作不具合が発生した場合の対処方法を掲載いたします。

■ Webサイトが文字化けしてしまった / Internal Server Errorでホームページが表示されない / Webサイトが真っ白になってしまった

原因 サーバーのアップデート後は.php5.1モジュールモードからCGIモードに変更されたことにより、.htaccess内で設定したphpパラメータは無効となっております。
対策 いずれかの方針でご対応ください。

1. php5.6モジュールモードでの利用
.htaccess内の設定パラメータを生かすことが可能ですが、バージョンが変わると利用できない関数が発生する可能性があります。
phpパラメータについても変更のできないパラメータが発生する可能性があります。

2. php5.1CGIモードでの利用
基本的に利用可能な関数は変わりませんが、.htaccess内で設定されたパラメータは無効となります。
そのため、各phpファイルのソース内でini_set()関数を使用してパラメータ設定をする必要があります。

なお、パラメータによっては、ini_set()で設定できないものもございます。
ini_set()関数の使用法についてはサポート外となりますので、お手数ではございますが、お客さまにてphpマニュアルやインターネット等でお調べください。

いずれの対処についても一長一短ありますが、修正を行うファイル数や使用している関数によって変わりますので、お客さまの状況に合わせてご対応ください。


■ Webサイトが文字化けしてしまった

原因 お客さま自身で .htaccess に以下を記載していた場合、PHPが5.1 モジュールモードだったものが5.6モジュールモードで動作していることが原因です。

AddHandler application/x-httpd-php .php .html .htm
対策 htaccess の記載内容を以下のように変更してください。

AddHandler application/x-httpd-php51 .php .html .htm


■ CGIが動かなくなってしまった (お問い合わせフォームが動作しない等)

原因 アップデートにより jcode.pl がシステムで提供しなくなったことが原因です。

お客さまで用意したCGIプログラムで require ‘jcode.pl‘; を記載していた場合 システムで jcode.pl が存在しないためエラーとなります。
対策 お客さまにて jcode.pl  を用意してFTPでアップロードしてください。


■ osCommerceが動作しなくなった

原因 アップデートにより PHPが5.1 モジュールモードだったものが5.6モジュールモードで動作していることが原因です。

「osCommerce」でサイト運営を行うためには、「register_globals」のパラメータが「on]となっている必要がありますが、「register_globals」のパラメータはphp5.4以降で廃止されております。今回のアップデートに伴い、SuiteXサーバーではPHP5.1モジュールモードが廃止され、PHP5.6モジュールモードに変更されました。
また、php5.3以下のcgiモードでも、「register_globals」のパラメータを有効することはできません。
対策 恐れ入りますがosCommerceの継続利用はできません。
他のECサイトソフトウェアをご検討くださいますようお願いいたします。


■ Internal Server Errorでホームページが表示されない

原因 お客さま自身で作成された .htaccess の構文エラーとなったことが原因です。
アップデート後は .htaccess の構文チェックが厳密になったため、構文を修正する必要があります。

例)構文中にコメントアウトを記載していた場合

deny from 11.22.33.44 #コメント

上記の場合、Internal Server Errorとなります。

対策 正しい構文で .htaccess を記載してください。

例)コメントアウトを記載する
deny from 11.22.33.44
#コメント


■ MySQLへログインできない(認証エラーとなる)

原因 お客さまにて過去にMySQLパスワードを変更する際に、MySQL4.0互換形式 のパスワードハッシュを選択された場合、バージョンアップ後にMySQLへログインできない(認証エラーとなる)事象が発生することがあります。
対策 お客さまご自身で対応することが難しいため、弊社テクニカルサポートまでお問い合わせください。


■ basic認証が機能しなくなった

原因 phpを利用してbasic認証を行っている場合、サーバーのアップデート後は.php5.1モジュールモードからCGIモードに変更されたことにより、「PHP_AUTH_USER」の環境変数は利用できなくなっております。
対策 一部環境変数は(PHP_AUTH_USERなど)はphp5.1モジュールモードでしか利用できないため、アップデート以降は、php5.6モジュールモードでの利用をご検討ください。

また、モジュールモードでの利用ができない場合でbasic認証を利用したい場合は、Web&FTP管理 > アクセス制御 > Webアクセス制御より、ベーシック認証の設定をしてくださいますようお願いいたします。