PuTTYgenなどで鍵を生成してWinSCPに設定


SSHキー認証を導入するには、まず公開鍵と秘密鍵のペアを作成し、それをサーバーとクライアント(WinSCP)に適切に設定する必要があります。このページでは、Windows環境で利用されることの多い「PuTTYgen」というツールを使って、鍵の生成からWinSCPへの設定までを丁寧に解説します。


  1. PuTTYgenとは?
  2. 鍵ペアの生成手順(Windows)
  3. サーバーへの公開鍵の設置
  4. WinSCPへの秘密鍵の設定
  5. 接続テストと確認手順
  6. 鍵の保存とバックアップ
  7. まとめ

1. PuTTYgenとは?

PuTTYgen は、SSH 接続用の「公開鍵・秘密鍵」ペアを生成するための Windows 向けツールです。SSH クライアントで有名な「PuTTY」ソフトウェアに含まれており、無料で利用できます。


2. 鍵ペアの生成手順(Windows)

  1. PuTTYgenを起動
    • [スタートメニュー] → [PuTTYgen] を検索して起動します。
  2. キーのタイプを選択
    • 通常は「RSA(推奨)」でOK。鍵の長さは「2048」または「4096」に設定します。
  3. [Generate] をクリック
    • マウスをウィンドウ内でランダムに動かすことで、鍵の生成が進みます。
  4. 秘密鍵と公開鍵の保存
    • Save public key ボタンで 公開鍵 を保存(例: id_rsa.pub)。
    • Save private key ボタンで 秘密鍵 を保存(例: id_rsa.ppk)。
    • パスフレーズも任意で設定可能(推奨)。

3. サーバーへの公開鍵の設置

  1. 公開鍵(.pub)の中身を開き、テキストをコピー。
  2. サーバーのコントロールパネルやSSH管理画面で「SSH公開鍵の登録」が可能な場合はそこに貼り付けます。
    ※共用サーバーでは、この設定ができるプランかどうかをご確認ください。

4. WinSCPへの秘密鍵の設定

  1. WinSCP を起動 → 新しい接続設定を作成。
  2. 「プロトコル」に SFTP を選択。
  3. 「ユーザー名」や「ホスト名」を通常通り入力。
  4. 「詳細設定」→「SSH」→「認証」タブを開く。
  5. 「秘密鍵ファイル」に .ppk ファイルを指定。

5. 接続テストと確認手順

  • WinSCP で接続を開始。
  • 正常にSSH認証が通ると、パスワード入力不要でログインできます。
  • 認証エラーが出る場合は:
    • 鍵の形式(.ppk)や内容が正しいか
    • 公開鍵の設置場所が間違っていないか
    • パーミッションに問題がないか などを確認。

6. 鍵の保存とバックアップ

  • 秘密鍵(.ppk)は非常に重要な情報のため、絶対に漏洩・紛失しないよう注意してください。
  • 推奨保存場所:
    • オフラインUSBメモリ
    • パスワード付きZip等で暗号化保管
  • 再生成が困難な場合もあるため、バックアップは必須です。

7.まとめ

  • PuTTYgen を用いて Windows 環境で簡単に鍵ペアが生成可能。
  • 秘密鍵は WinSCP に、公開鍵はサーバー側に設置するだけで安全な接続が可能に。
  • 運用中の鍵の管理は「セキュリティ対策」として非常に重要です。

次は、SSHキー認証を使うことで得られるセキュリティのメリットや、注意点について詳しく見ていきましょう。

[セキュリティメリットと運用上の注意点]

上部へスクロール