複数アドレス管理とエイリアスの活用


社内外とのメール対応を効率よく行うには、メールアカウントの集約や整理が不可欠です。このページでは、複数アドレスを1つの受信箱で管理する方法エイリアスや転送設定の使い分け部署・担当者単位でのアドレス整理術を解説します。


  1. アカウントとアドレスの違い
  2. エイリアス活用の基本パターン
  3. 転送との違いと併用例
  4. 業務別メールアドレスの設計例
  5. まとめ & 次のステップ

1. アカウントとアドレスの違い

まずは「メールアカウント」と「メールアドレス」の違いを整理しておきましょう。

項目説明例
メールアカウント実際にログイン/送受信を行う ID(例:tanaka@example.com
エイリアス別名として機能するアドレス。アカウントへの受信先を増やすだけで、ログインは不可
転送設定指定した別アドレスへ自動でコピー送信される機能

2. エイリアス活用の基本パターン

よくある活用例

エイリアス実アカウント用途
info@example.comyamada@example.com問い合わせ窓口の共有
sales@example.comsales_dept@example.com営業部代表アドレス
t.tanaka@example.comtanaka@example.com氏名バリエーション集約

ポイント

  • エイリアスはログインできません。受信のみを実アカウントに流します。
  • 誤送信を避けるため、送信元は常に「実アカウント」になります。

3. 転送との違いと併用例

比較項目エイリアス転送設定
作成場所管理画面で設定(追加アドレスとして)アカウント設定やサーバーコントロールパネル
メール元の見え方宛先は alias(info@など)宛先は original(元のアドレス)
同報送信×○(複数アドレスへ転送可)

併用の例

1. info@example.com(エイリアス) → yamada@example.com
2. yamada@example.com → yamada.private@gmail.com(転送)

➡️ 問い合わせが来たら、会社アカウントに届きつつ、自分のスマホでも確認可能。


4. 業務別メールアドレスの設計例

業務内容設定例備考
お問い合わせ対応info@example.comstaff@example.comエイリアスで実担当に振り分け
注文受付order@example.com(実アカウント)メールフォームや通販連携用に独立運用
セミナー管理event@example.com → 複数名に転送メーリングリストも併用可能

5. まとめ & 次のステップ

  • エイリアスは「受信専用の別名」として便利
  • 転送は「通知・バックアップ・共有」に活用
  • 両者を組み合わせて柔軟な運用設計を行いましょう

👉 【ステップメールや通知メールの応用】

上部へスクロール