WordPress サイトのデザイン性や機能拡張は、テーマとプラグインの選定と管理にかかっています。また、表示速度向上とサーバー負荷軽減のためのキャッシュ化も、共用サーバー環境では特に重要です。
1. テーマの選定と管理の基本
WordPress の外観を決める「テーマ」は、公式ディレクトリからの選定が基本です。
テーマ選びのポイント
観点 | 解説例 |
---|---|
軽量・高速 | 「Astra」「GeneratePress」など高速化に特化したテーマが好まれる |
カスタマイズ性 | ブロックエディタ対応・テンプレートエンジン対応(Spectra / Elementorなど) |
サポート状況 | 更新頻度、開発元の信頼性、フォーラムやドキュメントが充実しているか |
✅ Tips
不要なテーマ(使っていない Twenty 系など)は削除しておくとセキュリティ上安心です。
2. プラグイン導入の注意点
便利な機能拡張ができるプラグインですが、入れすぎや更新停止状態のプラグインはトラブルの原因になります。
管理のポイント
- 最低限に絞る(目安:10個以下)
- 公式ディレクトリの信頼できるものを使用(★評価・レビュー数を確認)
- 競合や負荷の高いものを避ける(例:重複バックアップ、過度な監視系)
- 自動更新を設定するか、定期的な手動更新を忘れずに
3. キャッシュ化で表示速度UP
キャッシュ系プラグインは、HTML出力を静的にしてサーバー処理負荷を削減します。
定番プラグイン例
プラグイン名 | 特徴と備考 |
---|---|
LiteSpeed Cache | LiteSpeedサーバー利用時に最適、画像最適化・CDN連携機能もあり |
WP Super Cache | シンプルかつ高速、初心者にも扱いやすい |
W3 Total Cache | 細かいキャッシュ制御が可能だが上級者向け |
⚠️ 注意
キャッシュ系プラグインを複数入れると競合の原因になります。1つだけ有効化して設定しましょう。
4. まとめ
- 軽量でメンテナンスされているテーマ/プラグインの選定が、安定運用の基本
- プラグインは最小構成+定期更新でセキュリティと速度を両立
- キャッシュ化で表示速度を改善し、共用サーバーの制限内で快適表示を実現
- 問題発生時は、プラグインを一時停止 → ひとつずつ有効化して確認するのが基本動作