共用サーバーでも使いやすく、機能拡張性の高い CMS として人気の WordPress。ここでは「インストール方法の違い」「テーマ・プラグイン管理のコツ」「マルチサイト対応」など、WordPress を効率よく運用するための実践ポイントを紹介します。
1. インストール手順の選択肢
2. テーマ・プラグイン管理とキャッシュ
3. 定期アップデートとマルチサイト
4. まとめ & 次のステップ
1. インストール手順の選択肢
1.1 クイックインストール(自動インストーラ)
多くの共用サーバーには WordPress の簡易インストーラが用意されています。
メリット | デメリット |
---|---|
短時間で導入できる | DB名・ユーザー名が自動生成されカスタマイズしにくい |
サーバー固有の最適化が適用されやすい | サーバー移行時に構成を把握しづらい |
おすすめ:初心者や時間のない方はまずこちらから試すと安心です。
1.2 手動インストール
FTP や WinSCP でファイルをアップロードし、ブラウザから初期設定を行う方法です。
# 一般的な手順の流れ
1. WordPress.org から最新版 ZIP をダウンロード
2. 解凍し、`public_html` 等のルートにアップロード
3. サーバー側で MySQL データベースを作成
4. ブラウザで `https://example.com` にアクセスして初期設定
備考:構成を把握しやすく、移行時にも柔軟に対応可能。中〜上級者におすすめ。
2. テーマ・プラグイン管理とキャッシュ
2.1 テーマ選定と管理
- 公式ディレクトリからテーマを検索・追加
- 有料テーマは信頼できるベンダーから購入
- 子テーマを作成してカスタマイズすれば、更新時も変更が保持されます
2.2 プラグイン運用の注意点
目的 | 推奨プラグイン例 |
---|---|
SEO対策 | All in One SEO / Rank Math |
キャッシュ | WP Super Cache / LiteSpeed Cache |
セキュリティ | Wordfence / iThemes Security |
- プラグインの入れすぎは非推奨(10〜15個に抑えるのがベター)
- 長期間更新されていないプラグインは避けましょう
2.3 キャッシュ機能の活用
- 静的 HTML 化により表示速度向上
- 共用サーバーの負荷軽減にも効果大
注意:キャッシュ削除を忘れると更新内容が反映されないことがあります
3. 定期アップデートとマルチサイト
3.1 定期アップデート
- WordPress コア、テーマ、プラグインを定期的に更新
- 自動更新設定も可能(ただしバックアップ取得と併用推奨)
- 更新前に「全体バックアップ(DB + ファイル)」を確保
3.2 マルチサイト機能
複数の WordPress サイトを 1 つのインストールで管理できる仕組みです。
wp-config.php
にてdefine( 'WP_ALLOW_MULTISITE', true );
- サブドメイン or サブディレクトリで複数サイトを展開可能
- プラグインやテーマを一括管理でき効率的
前提:サーバーがマルチサイト対応であることを事前確認
4. まとめ & 次のステップ
- クイックインストールは「導入の第一歩」に最適
- 手動導入は柔軟な構成把握やサーバー移行に強い
- テーマ・プラグイン管理は「子テーマ作成」「不要な追加を控える」が基本
- 定期アップデートとバックアップをセットで運用
- 複数サイト管理にはマルチサイト機能の活用も視野に