WinSCPによるファイル操作(転送、編集)

サーバーとPC間でのファイルの送受信には、FTPというソフトを利用します。FTPソフトには「FileZilla」、「FFFTP」等いろいろとありますが、ここでは「WinSCP」というソフトをご紹介します。「WinSCP」はファイルの安全な送受信はもちろん、Windowsのエクスプローラーのような操作感覚でファイル操作を簡単に行うことが出来る優れたソフトです。ダウンロードすることなくサーバーに置いたままファイルの修正を行えたり、ディレクトリ移動をドラッグアンドドロップできたりして、とても便利です。

1.WinSCPサイトへアクセスします。

https://winscp.net/eng/docs/lang:jp

「WinSCP download page」をクリックしてください。

winscp url

2.インストールパッケージを選択します。

「Inatallation package」をクリックしてください。

winscp download

3.インストールパッケージのダウンロードが始まります。

画面表示されているインストールパッケージファイル名(この例では「WinSCP-5.9.5-Setup.exe」)でPCにダウンロードされます。ダウンロード場所を確認しておいてください。

winscp download2

4.ダウンロードされたファイルを確認します。

Windows10のデフォルトでは「PC > ダウンロード」にファイルが保存されますが、各自確認してください。

download file

5.ダウンロードファイルのウイルスチェックを行います。

ダウンロードしたファイルは、使用前に必ず以下の方法などでウイルスチェックを行うようにしてください。

https://www.virustotal.com/ja/

virustotal

6.ウイルスが含まれていないことを確認します。

検出率が0件であることを確認してください。誤検知のことがあるかもしれませんが、今回のファイルを含めウイルスが検知された場合にはダウンロードファイルを使用せず、直ちに削除して他のソフトを使用することをお勧めします。

virustotal2

7.ダウンロードしたインストールパッケージを実行します。

ダウンロードファイル名をダブルクリックして起動してください。使用許諾契約書に目を通し、同意する場合には「許諾」ボタンを押してセットアップを始めてください。

setup

8.セットアップ形式を選択します。

特別な理由がなければ「標準的なインストール」を選択して「次へ」をクリックしてください。

setup2

9.インターフェーススタイルを選択します。

特に理由がなければ、PCとサーバー両方のファイルが左右に対比して表示される「コマンダー」がお勧めです。この設定はインストール後にいつでも「環境設定」から変更可能です。

setup3

10.インストールを実行します。

「インストール」ボタンを押してください。

setup4

11.WinSCPのセットアップ完了です。

「完了」ボタンを押してください。

setup5

12.WinSCP起動アイコンを確認します。

以下のようなWinSCP起動用アイコンが出来ていますので、以後このアイコンをクリックすることでWinSCPを起動させてください。

setup6

13.WinSCPを起動し、サーバーへ接続します。

必要事項を設定して「ログイン」してください。ログインの前に「保存」をクリックすれば、入力した内容が保存されますので、以後の接続時に便利です。ただし、セキュリティ上、保存する場合にはパスワード欄は空白にしておいてください。パスワードを保存していると、万一PCが乗っ取りの被害にあった場合に、サイト改竄の危険性(ガンブラー攻撃等)が出てきます。

winscp login

MultiBiz

・転送プロトコル: FTP
・暗号化: 明示的なTLS/SSL暗号化
・ホスト名: *****.secure.ne.jp
・ポート番号: 21
・ユーザー名: ************
・パスワード: **********

ホスト名はサーバー設定案内メール、「ユーザーポータル+ウェブコントロールパネル」上に「サーバー名」として表示されています。「共用IPアドレス」または「ftp.ドメイン名」でも接続可能です。
ユーザー名とパスワードには、「ユーザーポータル+ウェブコントロールパネル+公開サイト用設定+FTP/ファイル管理+FTPアカウントの設定」で作成したFTPアカウント情報を指定してください。初期状態では存在していませんので、FTPを使用するにはまずFTPアカウント作成を事前に行っておいてください。

ProBiz

・転送プロトコル: FTP
・暗号化: 明示的なTLS/SSL暗号化
・ホスト名: ドメイン名
・ポート番号: 21
・ユーザー名: ************
・パスワード: **********

ホスト名は「ドメイン名」または「IPアドレス」を指定してください。
ユーザー名とパスワードには、サーバー設定案内メールでご案内済の情報を指定してください。パスワード変更されている場合には、最新の情報を指定してください。

14.パスワードを入力します。

13でパスワードが空白の場合、パスワードを聞いてきますのでここで入力してください。

winscp login2

15.サーバーにログインします。

ログインに成功すると、画面左側にPC上のファイル一覧が、画面右にサーバー上のファイル一覧が表示されます。ホームページデータをアップロードするディレクトリは「html」ですので、「html」をクリックしてください。

winscp login3

16.ホームページアップロード先のディレクトリ「html」が開きます。

今後、この場所に index.html や画像ファイルなどをアップロードしてください。

winscp login4

17.WinSCPで使用するエディタを変更します。

WinSCPでは、サーバー上のファイルをエディタで開いて直接編集することが出来ます。PCにダウンロードして編集し、再度アップロードする面倒が省けます。ただ、WinSCPデフォルトのエディタは使いにくい場合があるようですので、ここでは「Notepad++」に変更する方法を説明します。お好みのエディタがある場合には、ここでの例を参考に変更してください。

「オプション」+「環境設定」を選択してください。

option

18.エディタを追加します。

「エディタ」+「追加」をクリックしてください。

option2

19.Notepad++を指定します。

エディタの追加で「外部エディタ」を選び、「参照」ボタンを押して、Notepad++の起動ファイルを選んでください。例えば、「C:\Program Files\Notepad++\notepad++.exe」として格納してあります。

 option3

20.必要に応じて使用エディタの優先順位を変更します。

エディタは複数設定できますが、必要に応じて優先度を変更することが出来ます。

option4

21.エディタでサーバー上のファイルを編集するには

WinSCP画面右のサーバー上のファイル名(テキストファイル)を右クリックしてください。編集ウインドウが現れますので、使用したいエディタを指定してファイルを開いてください。ファイル内容を編集して保存すれば、サーバー上のファイル内容が変更されます。

エディタは、サーバー上での.htaccessファイルの修正や、各種設定ファイルを編集するときに使用してください。

option5